ああジレンマ

2007/09/10 Mon 17:22

とても暑かった夏が終わりました。安曇野のお店がもっとも忙しくなる8月。その大きな山を今年もなんとか越えました。ほぉっ。多忙な時期になるといつも感じる小さなレストランの大きな悩み。それは自分たちの許容量の小ささ。多くのお客様に足を運んでいただいても、そのすべてにお答えできないこと。魔法のように席数や人手が増えるわけでも、お料理があっと言う間にできるわけでもない現実。必死で頑張っても、いつもより少し多いだけのお客様しかもてなせないのです。そしてそのわずかなお客様を完璧におもてなしできればよいのですが、時にタイミングが悪かったり、オーダーがバラバラだったりで、随分お待たせしてしまうことも。観光のお客様は時間的な余裕の無い方も多く、時間の経過とともに「まだなの?」という視線の中の苛立ちの量が増していくのがわかります。できることならなんとかしたい、がしかし順番なのでどうしようできない、そしてなにより料理をおいしくするには手間隙かかる。あぁジレンマです。忙しい時期は早さを優先すべきなのか?どこまで妥協すべきなのか?ひとしきり悩んだ後、行き着く結論は「いつもどおりの仕事。」スタジオーネは、宣伝広告を出したり、情報誌の取材など受けたりしない方針です。ですからお客様はほとんどが口コミで来てくださってます。そんな口コミ情報を裏切らないよう、いつもどおりであることが大事なことと考えています。やはり混雑時であっても、ゆっくり食事と時間を楽しんでいただきたいですし、お客様もそれを求めていらっしゃると思います。ディナーの仕込み時間を考えると必然的にランチのクローズ時間も多忙時はいつもより早まり、ますますもてなせるお客様の数は少なくなってしまうのですが、いつもどおりのお料理をお出しするためには仕方がないのです。 
この夏、せっかくスタジオーネに足を運んでいただいたのにお断りしてしまったお客様、お料理をお待たせしてしまったお客様、この場を借りてお詫びさせていただきます。ほんとに申し訳ございませんでした。もし、もしもいつの日かまた機会がありましたら・・・・いつもどおりのスタジオーネでお待ちしております。                  2007.9.10

 
ひとりごと
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